木くずを再資源化
(株)ノーリン(喜多方市慶徳町山科宮前、TEL0241-24-2300)
本業の延長線上に需要見出す
(株)ノーリン(斎藤邦雄社長)は、林業から出る木くずなどの産業廃棄物の中間処理(破砕処理)事業を本格開始した。伐採から処分までを一貫で扱う。本業として続けた伐採工事の延長線上に「リサイクル」需要を見出し、木くずをキノコ栽培の下地や堆肥などに再資源化する。さらにバイオマス発電のもととなる木質系の固形燃料を製造し、クリーンなエネルギー創出を目指す。
木材リサイクルプラントには自走式の木材リサイクラHC1410(日立建機)を導入し根株、残幹、木くずをチップ化処理する。機械はチェーンコンベアによる水平連続供給方式を採用し、木くずの前処理などの作業を省力化できる。 斎藤社長は「林業の技術力を売る会社として専門分野のノウハウをいかし、循環型社会が求める需要に応えたい」と話している。
同社ではこれまで福島空港拡張工事伐開(平成10年)、長井ダム伐開(平成13年)、喜多方地方広域市町村圏組合一般廃棄物処分場伐開(平成14年)、摺上川ダム伐開(平成15年)など林地開発を伴う事業に参加し、以前から木材のチップ化処理に取り組んでいた。17年6月22日付で産業廃棄物処分業の許可を受け、木材リサイクルプラントを稼動した。
同社の連絡先はTEL0241(24)2300。
※写真は、自走式破砕機による再資源化
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