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民間主力で関東圏へ拡大、合併で年商200億円企業へ
クレハ錦建設(株)
いわき市錦町綾ノ町16(TEL 0246-64-8181)
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県内建設業大手であるクレハ建設(株)(富樫亮一社長)と錦興業(株)(佐久間裕一社長)が2006年10月1日に合併し、2008年には完工高200億円企業の達成を目指している。富樫社長=写真=は「両社の技術力を守り発展させることはもとより、従業員と家族が安心して働ける企業を築き、安定的、持続的成長を旗印に努力したい」と語る。今後の発展について、現在ある支店、営業所のほか、2007年4月に水戸営業所の開設を予定しており、千葉県、埼玉県、栃木県まで営業展開を図ることを目指している。また、東北地方では宮城県、山形県への進出も視野に入れている。
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■合併の目的 |
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クレハ建設(株)と錦興業(株)は、建設業を取り巻く環境や今後の建設業のあり方を踏まえ、更なる事業の拡大並びに企業の永続的な発展を図るため、合併することとした。
公共工事、民間工事ともに受注競争が熾烈な状況となっているなか、技術力の研鑽を図り、工事の安全や品質確保に注力するとともに、企業の社会的責任を遂行できる体制の構築が急務となっている。
地方ゼネコンの雄となるべく、両社の持てる力を融合し、最大限のシナジー効果を発揮しながら企業の永続的発展を図ることが、取引先及び社員並びに地域社会に貢献できる道と確信している。
いわき市南部の同地域内合併について、富樫社長は「確かに公共工事だけを考えればデメリットがあるかもしれないが、公共工事の占める割合は、クレハ建設が5%、錦興業も40%で、ともに民間が強い。お互いの強みを生かして補完し合えば、民間分野でしっかりとした基盤を固め、お客様に安心を売ることができる」と民間分野での発展を強調。クレハ建設(株)は、茨城県など関東地方の売上が30%あり、すそ野が広い。錦興業(株)は、ヒーローマンション代理店権利を福島県、茨城県、千葉県にもっており、両社の強みを最大限に生かすことができる-としている。
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■企業理念・経営姿勢・行動指針 |
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【企業理念】「人と環境と未来のために」とし、クレハ錦建設は、たゆみなき技術革新に取り組み、快適な環境の創造に貢献します。
【経営姿勢】お客様に対して、グループ会社の総合力を活かし、建築・土木から環境改善までの幅広い事業分野において、お客様の期待に応えていきます。
地域社会に対して、地域社会とのコミュニケーションを大切にし、地域の発展に貢献します。
従業員とその家族に対して、従業員が自己実現できる企業風土を築き、家族の幸せづくりに貢献します。
取引先に対して、パートナーとして安心して取り引きできる環境を継続します。
株主に対して、透明性の高い経営と適正な利益を実現します。
【行動指針】私たちはconstructionの「C」をキーワードに、全社一丸となって行動します。
cordiality(コーディアリティ)真心をもって対応します。
compliance(コンプライアンス)ルールを守ります。
creation(クリエーション)創意工夫を心掛けます。
communication(コミュニケーション)対話を大切にします。
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■私たちのCSR(社会的責任)信頼される企業を目指して |
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【1】レスポンシブル・ケア(RC)
環境負荷の低減と安全の確保と健康の維持
【2】コンプライアンス
法令及び社会規範の遵守
【3】環境保全
ISO14001の確立
【4】品質マネジメントシステム
ISO9001の確立
【5】VEの実践(バリュー・エンジニアリング)
「使用者優先・機能優先・価値向上」の原則を追求
【6】技術革新
環境改善技術や新工法の開発・導入に取り組む
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写真=クレハ錦建設社屋
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■全社VEリーダー化の取り組みについて |
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2002年3月に富樫社長が就任、企業改革の柱として同年9月からVE手法が導入された。「顧客に対して最大限の価値を提供するには全社員の意識改革から始めることが不可欠である」というトップ方針により、VEマインド(精神)を理解することを目指し、役員を含めた全社員を対象にVE教育を行い、現在、社員の44.8%がVEリーダーの資格を取得している。(旧クレハ建設(株)では71.0%が取得)
「単に作ることから何のために作るのか、お客様の要望を理解し、要望を満たす新しい提案を出す」ことを求めている。それを個別工事現場、各業務部門においてコスト縮減や新提案に結びつけている。
VE委員会は、役員と各部の推進委員で構成され、全社の活動基盤の整備と実践活動の支援を担当している。委員会は同社グループを含めた9つの部門で展開している。推進委員は「VE委員会」に自部門でのVE活動状況や課題を報告し、今後に向けての解決策を探る。委員長は執行役員会議の中で、その活動状況を経営幹部に報告し、全社的フォローを行う。更に、主要な協力会社で構成する「技術向上研究会」に対してもVE基礎教育を年1回以上開催し、VEの理解増進を図っている。
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■3つの分野で構成される活動 |
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〔1〕「部門主体型」活動
業務改善を対象とし、部門の担当者がリーダーシップをとり、部門員の意識改革に努め、業務の活動効率を向上させることを目指します。
〔2〕「個別工事対応型」活動
個別の工事案件を対象とし、営業部門の担当者がチームリーダーとなる受注活動段階でのVE検討会、工事所長を中心に行う施工VE検討会と2段階で実施し、相互の関係者が密接な連携を行う。企画提案の段階では設計部の担当者がチームリーダーとなり検討を行う。
〔3〕「社内提案制度」による表彰活動
VE改善事例の中から優良な改善事例は社内提案制度へ申請し、提案委員会の審議を経て社長より個人又はグループへ表彰する。
【クレハ錦建設(株)の概要】
本社/福島県いわき市錦町綾ノ町16
℡0246-64-8181 FAX0246-64-8182
関東支店/茨城県つくば市桜1-21-3ルヴィオⅡ201号
℡029-857-9908 FAX029-857-9904
郡山営業所/福島県郡山市桑野3丁目14-6晴和ビル1-2号
℡024-925-5136 FAX024-925-5132
岩間営業所/福島県いわき市岩間町川田66
℡0246-62-2451 FAX0246-63-6761
北茨城営業所/茨城県北茨城市磯原町磯原2-65
℡0293-43-0116 FAX0293-43-5597
■資本金 3億7000万円
■従業員数 223名(1級建築士31名、2級建築士45名、1級建築施工管理技士55名、2級建築施工管理技士19名、1級土木施工管理技士54名、2級土木施工管理技士18名他)
■ISO9001認証取得 2000年12月1日
ISO14001認証取得 2005年7月25日
COHSMS 2006年1月導入
■グループ会社
クレハ電機、クレハ設備、クレハ工事
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