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お年寄りから子供まで楽しく
従来の「福祉の枠」を越える取組み目指す
デイサービスセンター「せせらぎ通り」
事業運営・(株)楽翁福祉会(代表取締役 小野利廣福島県南土建工業(株)社長)
白河市巡り矢5-1(TEL 0248-24-1122)
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小野社長らの共同出資で整備された施設 |
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医師や事業者ら27人が出資 |
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楽翁福祉会が運営する白河市のデイサービスセンター「せせらぎ通り」は、通所介護サービスを提供する施設。平成19年4月にオープンし、間もなく1年を迎える。水辺のせせらぎが感じられる谷津田川沿いに位置し、護岸改修工事で生まれ変わったこの一帯は市民の安らぎの場であり、絶好のロケーションとなっている。
楽翁福祉会の設立趣旨に賛同した白河市内の医師や自動車整備工場の社長ら有志27人が、個人名で共同出資した。建物は既存の社員寮をリフォームしたもの。1日当たりの利用定員は10人で現在の登録者数は20人。一日平均の利用者は約6人となっている。
管理者は井上馨事業所長で、前職は福島県南土建工業の総務を任されていた。「聞き上手になるのが私の役目です。スタッフと心を一つにしていきたい」と話している。介護スタッフを含む職員は7人。国家資格の介護福祉士や看護士、介護ヘルパーを配置している。施設内には機能訓練室や静養室、食堂スペースが完備されていて明るい雰囲気を醸し出している。
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入浴や機能訓練など様々なサービスを提供 |
現在は、痴呆や身体が部分的に麻痺している要介護認定3から4程度の高齢者が主に利用している。通所サービスとして、〔1〕食事(提供予定者のみ)〔2〕入浴(個別の入浴サービスと清拭)〔3〕排泄介助〔4〕機能訓練(訓練指導員による機能回復または機能低下防止)〔5〕送迎サービス-を提供し、毎日通所を心待ちにしているお年寄りがいるという。
楽翁福祉会の高橋光雄専務は「家庭にいる延長のような雰囲気づくりがモットーです。お年寄りばかりの社会をつくらずに、子供たちや障害者など様々な人が集い価値観を認め合う場を目指しています」と抱負を語る。
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松平定信公の福祉精神に学ぶ |
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楽翁福祉会の設立にあたっては“富山県方式”と呼ばれ、これまでは高齢者や障害者、子供が対象別に行われてきた福祉の枠組みを越えた老人介護、託児所、障害者の自立支援が一体となった施設を将来的に目指していくこととした。設立の志は高く、白河城主であった松平定信公の福祉精神に学んで、「一人ひとりの思いを大切にし、かなえられるよう行うこと」「人に何かしてあげられるという価値観を感じられるように心掛けること」「感謝の気持ちができるように考えること」の3つに配慮するとともに、協調し合いながら来訪者から様々な学びを得ること-を理念としている。
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