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ミネラル栽培で高級アスパラを生産
西会津町 (株)飯豊建設
西会津町奥川大字飯里字中町169 (TEL 0241-49-2045)
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西会津町の飯豊建設(斎藤等社長)では、平成17年1月に西会津町ミネラル栽培活性化特区の認定を受け、町内の遊休農地約30アールを利用したグリーンアスパラガスとニンニクを生産する農業分野に進出した。
西会津町は過疎化、高齢化及び農業の担い手不足などを背景として、不耕作農地(遊休農地)の増加が深刻化している。そのため同町では、町の基本施策である「健康のまちづくり」と連携したミネラル栽培の取り組みに平成9年から着手し、高付加価値農業の確立による農業の再起を目指している。
しかし、担い手不足の町内農業だけでは達成が困難な状況にあるため、町が遊休農地を借り受け、農業生産法人以外の法人に貸し付ける手法を導入する構造改革特区の認定を申請、飯豊建設を含め会津方部の建設業者5社が進出した。
斎藤社長は、「近来、従業員の高齢化、公共工事の受注減少、過疎地域による雇用事情の悪化などから、新分野開拓を模索してきた。定年後の雇用確保を考えたとき、当社周辺も遊休農地が多く、草だらけの状態。有効利用が可能ならばと農業への進出を考えていた」と農業分野進出の経緯について語る。
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◆ミネラル栽培による高付加価値野菜の生産 |
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同社は、町が取り組むミネラル栽培の『中嶋農法』を実践して、グリーンアスパラガスの生産を行っている。遊休農地は水田であったため暗渠排水を設置、バーク堆肥30トン、原野土80立方メートルを入れ、農地のミネラル化に努めた。毎年土壌改良を進めた結果、エーザイ生科研(株)の分析では、ほぼ完璧に近いミネラルバランスの取れた土壌になっており、高品質のグリーンアスパラガスの生産、出荷を可能にした。
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(土壌づくり) |
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(苗植え) |
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(成長したアスパラ) |
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中嶋農法とは、第1に土づくり技術、第2に生育調節(ケミカルコントロール)技術にある。土づくり技術では、エーザイ生科研(株)の分析センターで土壌分析を行い、ミネラルバランスを測定。作物に必要な多量要素から微量要素までの土壌養分を把握し、不足分を補うことにより、作付けする農作物に最適なミネラルバランスの取れた理想的な土壌を作り出す。また、気象等によりバランスが崩れる場合があるため、作付け後に生育調整技術を使い、栄養バランスを調整、正常な生育状態に戻して品質と収量の向上を図る。
斎藤社長は、「ミネラル栽培が軌道に乗り、お客様に喜んでもらえる品質が確認できれば、将来的には現在の農地の10倍位まで広げていきたい」と将来展望を見据えている。
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