建設機械作業免許を取得し、講習所を開設

本宮・田村建機講習所（本宮：0243-34-4110）（田村：0247-82-0700）

本宮市　石橋建設工業（株）（TEL 0243-33-2519）
　本宮市の石橋建設工業（石橋英雄社長）は、建設機械の免許講習所として「本宮・田村建設機械講習所」を平成18年10月から開設・運営している。
　同社は以前から、本宮自動車学校と田村自動車学校の2校を経営しており、同社の運転指導員などの人的資源と建設機械を有効活用できる事業として、建設機械の講習所を開設した。
　石橋社長は、「建設業を取り巻く環境は年々悪化し、従来通りの社員の雇用継続も極めて難しい状況になってきた。そこで、社員雇用確保のため、社員が取得している建設機械運転の資格を活かすことのできる建設機械講習所を開設することにした。この講習所の開設により、地域で資格を必要としている方々への資格取得を容易にし、労働災害防止とキャリアアップを目指し、さらに教育助成金制度を活用できることで地域社会に貢献できる事業として確立した」と、設立の意義を語る。
設立の経緯と内容
　建設市場が縮小する中、新たな事業展開を模索していた時、郡山と白河の自動車学校が建設機械の講習所を開始した情報を入手、同社が経営する本宮と田村の自動車学校でも対応できるとして、平成18年10月に本格参入した。
　スタッフは、所長の菊地隆氏以下14名で運営しているが、全員が本宮・田村自動車学校の指導員か同社の社員で、建設機械の有資格者。そのため、格安の料金体系で資格取得を支援している。
　現在行っている講習内容は、〔1〕フォークリフト運転技能講習、〔2〕車輌系建設機械（整地・運搬・積込用・掘削）運転技能講習、〔3〕小型移動式クレーン運転技能講習、〔4〕高所作業車運転技能講習、〔5〕引き締め用機械（ローラー）運転特別教育など。 　建設機械の運転を行う場合、労働安全衛生法による「技能講習修了証」が必要で、作業する時に必ず携帯が義務付けられている。
　例えば、フォークリフトの運転資格取得の場合、普通自動車運転免許取得者で学科7時間、実技24時間の講習が必要で、試験において学科60点以上、実技で70点以上の者に資格証が与えられる。

　


　本宮・田村建設機械講習所では、年間約700名が講習を受講しており、地域の需要に応えるとともに、キャリアアップ、就職支援による社会貢献と労働災害防止にも寄与している。
これからの展望
　

　菊地所長＝写真上＝は、「お客様の中で、現在仕事が無い人や、資格がなく仕事ができない人にライセンス取得の機会を与え、就職支援につなげたい。また、企業や個人に適用される建設教育訓練助成金制度などを活用することにより、格安な料金で資格証を取得でき、キャリアアップできることを啓発していきたい」と抱負を示している。
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