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蘭栽培に新規着手、ネット販売へ
会津若松市 (株)共立土建(TEL 0242-37-2221)
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共立土建の三瓶英才社長は、平成20年10月から蘭栽培に着手、フィリピンから輸入した野生種の『デンドロビューム』130種も順調に生育し、株分けにより鉢数も増加傾向にあることから、インターネットを通した販売を本格検討する。
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大学教授のアドバイスで |
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蘭栽培に興味を持った三瓶社長は、蘭栽培に造詣が深く、当時、会津大学に籍を置いていた知己の教授に相談。積雪寒冷地である会津の地においても、ハウス栽培なら十分可能との意を強くし、野生種だけでも数万種あると言われている中から、東南アジアの山間部に自生する『デンドロビューム』に着目し、教授とともにフィリピンに赴き、教授のアドバイスを受けて130種の2~3年モノ1500鉢の購入を決断、ワシントン条約に則り、平成20年10月に輸入した。 |
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コパン敷地内にハウス設置 |
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右側の建物が「コパン」、左がハウス | ハウス内では130種の蘭を栽培 |
蘭栽培に当たっては、自身が理事長を務める社会福祉法人心愛会が運営する障がい者福祉サービス事業所「コパン」の就労支援事業につなげるため、心愛会で取り組むことに。
ハウスをコパン敷地内に設置し、栽培管理の担当者を新規雇用。温度・湿度管理はじめ、殺菌・殺虫に気を配った結果、輸入した原種が順調に生育しているほか、若草も萌えはじめ、株分けした『会津育ち』の鉢も500鉢ほどに増えた。
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インターネット販売を検討 |
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栽培が順調に進んでいることから三瓶社長は、今後は販売ルートの確立へ向けて本格検討する方針。
三瓶社長によると、「蘭の愛好家は、咲いた花を観賞するより、自分で育てることに喜びを感じる人が多い。販売に当たっては、全国の愛好家向けとして、インターネットによる販売を検討する」方針。
蘭の価格は、数千円から数万円のものまで種類によって様々。希少なものほど高い値段が付く。三瓶社長は、「事業として成り立つかどうかは、貴重な原種を集められるかどうかにかかっている。何とか採算ベースに乗せ、コパンに通う子どもたちの仕事に結び付けたい」と述べ、同事業所が実施しているパンの製造販売・分子模型の製造販売・農業生産に次ぐ第4の就労支援事業として期待している。
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分子模型の製作風景、左が三瓶英才理事長 |
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