鶴ヶ城北出丸入り口にアドリア北出丸カフェ
市民、観光客に憩いの場を提供


会津若松市 会津土建(株)(TEL 0242-26-4500)
  会津土建(本社・会津若松市、菅家洋一社長)は、大正15年11月創業以来、平成22年で85周年を迎えた。創業85周年を記念し、同年4月には、市民や観光客が雨風をしのげるようにと、鶴ヶ城入り口に「バス停留所」を新設したほか、年間を通して「花いっぱい運動」と「周辺の清掃作業」を継続してきた。
 創業85周年のメイン事業として位置付けたのが、鶴ヶ城の北出丸入り口に建設した本格木造建築の「北出丸館」。市民と観光客がゆったりくつろげる憩いの場を提供したいとの思いと、観光のさらなる活性化を願って建設した。
 規模は、木造2階建て延床面積407平米。構造・施工がシンプルで、かつ、力学的に安定性が高く、断熱性や遮音性にも優れた「KLHクロスラミナ(直交型積層)パネル工法」を国内初で採用。また、無散水融雪、オール電化厨房、井戸水によるヒートポンプ方式の冷暖房を採用し、環境負荷の低減にも配慮している。

 


 


 天井、床、テーブル、椅子等は、サクラ材で統一。木曽産のヒノキも随所に使用し、地元会津の漆器や会津本郷焼の調度品も数多く配置した。建物1階中央付近には、推定樹齢千年の奈良県産大ケヤキの1枚板(幅2.2m×高さ5.4m×厚さ20cm)を配置し、来店者を驚かせている=写真上。
 1階は、同社直営のAdoriA(アドリア)北出丸カフェとして、平成22年10月28日に仮オープンし、コーヒー・紅茶・ワイン・ジュースと軽食のみでスタート。春の観光シーズンが本格化する平成23年3月中旬から本格的なカフェレストランとしてオープンする。
 菅家社長は、「会津土建の持つ技術の粋を集約し、本物の木造建築として、職人の技を大切にして完成させた。多くの皆さんにお城の前の憩いの場として気軽に利用していただきたい」と述べ、観光会津の新たなスポットとして期待感を示している。
目次へ