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インテリア専門店など運営
郡山市 八光建設(株)(TEL 024-922-8553)
ラボット・ファクトリーも開設
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八光建設(株)(本社=郡山市、宗像剛社長)は、平成15年に(財)建設業振興基金「建設業再生のための先導的・革新的モデル構築支援事業」に採択(全国17社)され、公共事業主体から民間注文建築主体に大きく舵を切った。
地元郡山市に開設したショールーム「ラボット」を中心に、東京、仙台に展示場を設置、民間受注の拠点としている。平成20年9月にはラボット・プランナーと共同でレストラン「アーマテラス」、インテリア専門店「イルムス」の運営で建設業新分野進出企業認定を受け、「木材に無限の可能性」をテーマに地元産のスギ、ヒノキを不燃木材にして木材の使用拡大を目指しながら、新しい乾燥技術、不燃化技術に取り組み国交省認定天然不燃木材の認定を取得するとともに、企業連携による受注力の拡大を図っている。
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ラボット(左)とラボット・ファクトリー |
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郡山市で創業、地元屈指の企業としての評価と実績で培った「技術力と顧客第一主義の経営哲学」を礎に、公共事業に依存する体質からの脱却と、雇用確保を前提とする生き残りを民間需要の開拓に決意、宗像社長の理念でもある「オンリーワンの家づくり」を掲げ、注文建築市場に活路を見出した。
民間事業へのシフトに伴う意識改革、特に接客経験のない社員教育に苦労を重ねた。営業の専門スタッフを外部から採用し、宗像社長自らが先頭に立って動く姿勢を貫いたことが社員に浸透し、自発的な創意工夫に結びついた。
顧客の注目を集める様々な住宅関連資材の展示、設計力、提案力をアピールする企画を仕掛ける拠点として「住まいを楽しむ」ラボットを活用。生活実験空間という意味を込めたラボットには実物大の木造住宅、輸入システムキッチンや古家具などを展示、顧客の「個性」「感性」「趣味性」を具体化するためのトータルサポートを行っている。
平成20年8月には、北欧の魅力溢れた生活雑貨の有名ブランド「イルムス」と提携。ラボットの集客力アップや優秀な建築家、技術者との連携によって計画・設計力の強化を進めている。
社外の大学や専門機関など設計家やデザイナーと提携関係を結んだことで、顧客の多様な要望にマッチした提案を可能にするとともに、設計から内外装の企画、家具の調達まで請け負う体制を実現、社内でもITを活用した情報の共有を進めている。平成22年5月にはリフォームとモノづくりを体感できるラボット・ファクトリーを開設、郡山展示場「sumika」、仙台展示場「仙台の家」で風土に根ざした住宅を体験できる。
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(左から)郡山展示場「sumika」と仙台展示場「仙台の家」 |
公共事業で培われた技術、顧客第一主義の経営哲学のもとに展開されるラボットの顧客イメージにそった家づくりの企画力、提案力こそが最大の差別化の要素であり、健康志向・本物志向を背景にした福島県の優良素材を活用した家づくりも大きな強みとなっている。
情報文化の発信拠点としてラボットは好評を博し、売上は順調に拡大、平成18年度の売上高は5億7100万円、営業利益は1900万円と、ともに順調に伸びている。平成19年6月にはラボット仙台をオープンさせている。また、東京芸術大学の益子義弘名誉教授など外部協力を得て、強化された計画・設計力をベースした提案は顧客への魅力あるラボットスタイルが定着してきている。
今後は、専門家のデーターベースを各店舗で共有化できるようシステムを構築、連携組織の供給システムの一元管理など、ITを強化するとともに、古民家の再生など新たな分野にも挑戦していく。
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