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ICT技術やスチームクリーンを除染に活用
県の除染技術実証事業に選定
郡山市 (株)
(TEL 024-944-1325)
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■ ICT技術を活用/ブルドーザーによる除染 ■ |
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(株)(郡山市、 正弘社長)と県住環境復興事業協同組合(同理事長)は、田畑表土除去など除染作業等にも活用が期待される、ブルドーザーによる「ICT(情報通信技術)施工」を提案している。同技術は県の除染技術実証事業20件に選定された。
ICTを使ったブルドーザーによる情報化施工は、農地などの施工エリアをトータルステーションで測量、3次元データを作成しマシンコントロールを使用して表土撤去を行うもの。工期の短縮、オペレーター不足の解消、正確な施工精度により搬出土量を削減、また、CO2の発生を抑制する-などの特長がある。
平成23年11月に郡山市のほ場(田)で行ったデモ試運転では、表土掘削の深さを25ミリに設定しICT技術を駆使したブルドーザーの試運転を行い、往復2回の掘削で50ミリの表土除去が短時間で完了した。コマツレンタル、コマツ、トプコンが協力した。
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ブルドーザーよる表土掘削デモ試運転 |
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■ 汚染水を吸引回収/スチームクリーンで除染 ■ |
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は、構造物等の除染技術として「特殊除染機械を使用した除染技術」を提案している。県が公募した除染技術実証事業のうち実地試験を実施する20件に選ばれた。
同除染技術は、高温高圧吸引型多目的洗浄機(スチームクリーン)からバキュームホースなどで接続した洗浄アタッチメントで40~60℃の温水を最大210㎏/平方センチの圧力で噴射し、同時に汚染水を吸引回収し除染するというもの。吸引した汚染水はペール缶フィルターで沈殿させ、汚水は自動排水装置によって用意したドラム管等に圧送する。集水した汚染水は、ゼオライト系の瞬間凝集剤にて処理を行い、減容化を図る。処理後のセシウム除去率は「99%」の結果を得ている。除染時の汚染水の飛散低減、集水した汚染水は、ゼオライト系の瞬間凝集剤にて処理を行い、減容化を図る。処理後のセシウム除去率は「99%」の結果を得ている。除染時の汚染水の飛散低減、除染と回収が同時にできるなどの利点がある。
平成23年12月に福島市南向台で行われた実地試験では、円盤型洗浄アタッチメントで屋根の表面を洗浄、屋根に凹凸があるため若干の飛び散りはあったが大きな飛散は見られなかった。除染の結果、屋根南側の放射線量は毎時0.41から0.33マイクロシーベルトに減少した。
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円盤型洗浄アタッチメントによる住宅屋根の除染(左)と スチームクリーン |
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