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桐の里から桐炭化製品 ~サプリメントなど3種類商品化~
三島町 会津桐炭(株)
(TEL 0241-42-7802)
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平成23年12月1日、奥会津の三島町に「会津桐炭(きりたん)株式会社」が設立、同町の特産品である会津桐を炭化させて開発したサプリメント、食品添加用パウダー、浄水用パックの製造、販売を平成24年4月から本格開始する。 |
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桐の特産品開発第2弾 |
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三島町では、特産の会津桐を活用した新商品の開発に産学官連携で取り組んでおり、これまでに傘や照明、ギフトボックスはじめ、サーフボードやスピーカー等の開発を行ってきた。その後、桐の製材や加工の際に出る木くずや端材、切り株や枝など、これまでは放置・処分してきた部分の活用に着目し、平成22年2月に町商工会等が炭化プロジェクト委員会を立ち上げ、新たな商品の調査・研究を進めた。
調査・研究は、経済産業省の「平成22・23年度小規模事業者新事業全国展開支援事業」の採択を受けて実施。炭化に関しては、燃やさずに炭化できる加工機を東北経済産業局から借り受けるとともに、各種公的機関の成分分析等を経て、「キリタン」はカリウム、マグネシウム、カルシウム等のミネラルが豊富であること、消臭及び油吸着特性等を確認。その特性を活かした新商品の試作を繰り返し、サプリメントの「Pau-coal(パウコール)」、食品添加用パウダーの「Pau-micron(パウミクロン)」、浄水用パックの「Pau-pure(パウピュア)」を開発、商品化を実現した。「パウ」は、桐の学術名「パウローニア」から引用。商品パッケージのロゴデザインは、会津大学短期大学部の学生を対象に実施したデザインコンペで決定した。
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3種類の商品を紹介する佐久間社長と
サプリメントのPau-coal(パウコール) |
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個人・法人22者で新会社を設立 |
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会津桐炭(株)は、炭化プロジェクトに関わった個人・法人22者で設立した。社長には、炭化プロジェクトを立ち上げ、プロジェクト委員長を務めた佐久間源一郎氏(佐久間建設工業社長)が就任した。佐久間社長は、「4月の炭化加工機納入を待って、本格的に製造を開始する。その間、全国各地で開催される展示会等で商品をアピールする」と意気込みを示し、「すでに大手企業から問い合わせがあるほか、水の浄化に関して中国や韓国等からも注目されている」と手ごたえをつかんでいる。
また、佐久間社長は「奥会津は森林資源が豊富だが、資源を活かしきれていない。会津桐炭の取り組みをはじめ、地元産の木材を活用した住宅づくりを提案する奥会津IORI倶楽部の取り組みなどを通して、奥会津の豊かな森林の活用・保全に努めたい」と述べ、地域資源を活用した地域の振興に積極的に取り組む考えを示している。
なお、同プロジェクトによる炭化製品は、全国商店会連合会が実施した平成23年度むらおこし特産品コンテストにおいて、試作品段階であるにも関わらず、審査員特別賞を受賞した。
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