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組合が実施する主な事業は[1]除染業務の共同受注(民間住宅、公共建築物、市道など)、[2]放射性物質除去関係資材の共同購買、[3]教育・情報収集事業、[4]組合員の福利厚生ー。
組合員になるための資格は、須賀川市内に事業所をもつ小規模の事業者で、建設業、技術サービス業、廃棄物処理業その他の事業に携わっていることなど。
須賀川市の除染費用は25年度に約150億円が見込まれている。同市は行政区ごとに除染事業を実施するとし、受け入れ準備が整った地区から除染業務を発注している。25年8月末時点で14件の除染業務を発注した。
同組合の除染の取り組みは、市から除染業務を受注した後、組合内でまず現場代理人と主任技術者を選定し、その担当者が実行予算を組んで工程表を作成する。
その後、現場を組合員全員に示して、各者の希望を確認し、希望する組合員は、全員が除染業務に関わることになる。除染に必要な設備機器については各社が準備する。
着手前に実施するのは、須賀川市との同意書に基づき、まず一軒一軒戸別に訪問し、作業内容を具体的に確認する作業。
地区全体では除染作業に同意していても、いざ個々に説明を受けた段階で反対する市民もおり、その調整作業も組合の大きな仕事となる。
除染作業は、環境省の示すマニュアルに沿って行われる。まず足場を組み、屋根、雨どいなどを実施し、庭なども行う。現状の維持が基本だが、万一建物などを破損した場合には、保険で対応することになる。
一つの現場には100人程度の作業者が投入される。2次の協力業者の援助を求めなければならない場合も多い。
25年7月末までに同組合が受注した地区は次の通り(単位千円、消費税込)。
▽除染事業業務委託その3(受注額924,000)掘込字屋敷地内▽同その4(同475,650)舘ヶ岡字本郷地内▽同その6(1,823,850)仁井田字東町地内▽同その7(1,200,150)大久保字北の内地内▽同その8(520,800)江花字屋敷地内▽同その9(934,500)矢沢字明池地内▽同その10(995,400)季の郷地内▽同その11(813,750)桙衝字城ノ内地内▽同その12(590,625)滝字屋敷地内
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