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ヤマメ・イワナを燻製に
八溝山系の環境を活用し、養殖・加工・販売に進出
矢祭町 矢祭建設(株)
(TEL 0247-46-2383)
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矢祭建設(矢祭町内川字真木野5、藤田清社長)は平成26年度から、八溝山系の環境を生かした「川魚の養殖・加工・販売」に本格的に乗り出した。この取り組みは26年度の県建設業新分野進出企業認定を受けた。
同社は23年5月、八溝山の久慈川支流・矢祭川の清流でヤマメとイワナの養殖に乗り出した。八溝山系の冷たい渓流には、清流でなければ生きられないヤマメが生息しており、これを養殖化。イワナは別のエリアから養殖池に移した。
藤田社長は「ヤマメ、イワナを使った商品としてはこれまで、甘露煮などがよく見受けられたが、燻製としては数が少ないのではないか」と述べ、養殖した1年ものの魚を「一夜干し」「燻製」の珍味に仕上げ、販売することとした。
新事業進出の大きな後押しとなったのは〔1〕近隣に清流がある環境、〔2〕矢祭町の特産物にしたいとの想い、〔3〕高齢者を含む雇用による地域貢献―。地域資源でもある自然とその恵みを有効利用し、加工から販売までの過程で地域の人材を活用できる事業として取り組んだ。
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ヤマメ・イワナの燻製加工は、地元料理店との共同作業や業務委託で行っている。燻製手法は魚肉のうまみを閉じ込める「冷燻法」を採用。冷燻法は従来の燻製方法に比べ、完成まで最低3日間かかるなど手間・コストが割高だが、みずみずしい肉厚の魚肉を維持できる特長がある。
出来上がった燻製や一夜干し商品は真空パックにして鮮度を保持し、同社ほか町内の湯遊ランドやユーパルやまつりで販売している。値段は1匹300~400円。
これら以外の販売流通ルート確保にも取り組んでおり、順調に推移すればさらに事業拡大する方針を示している。
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真空パックした商品 |
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