結いの精神で満ち足りた時間(とき)を約束
■出資者■
  佐藤勝三(県北支部・佐藤工業株㈱)・三瓶英才(若松支部・㈱共立土建)・小野憲一(県北支部・㈱小野工業所)の3氏と㈱オオバ工務店(郡山支部)・庄司建設工業㈱(相馬支部)による共同出資
■事業者名■
 
所在地 福島県福島市庄野字辻屋敷1番地(株)サンビルド2階
TEL 024-594-0021
■施設名■
  (株)ケア・ビルダー
■事業概要■
   県内建設業関係企業の従業員およびその家族を中心に、福島県建設業協同組合で実施するホームヘルパー養成講座により資格を取得し、同社に登録したヘルパーによる訪問介護事業を実施。
 現在、ケアマネージャー2名、介護サービス提供責任者2名、ホームヘルパー24名が登録、身体介護、生活援助までケアする体制を整えている。利用料金は厚生労働省による介護報酬の10%(早朝・夜間は25%増し、深夜は50%増しの料金)で、希望があればヘルパー適用外(全額自己負担)の草むしり・障子張り・庭掃除なども行う。また、建築業関係者により設立された利点を活かし、住宅改修についての無料相談・診断も実施している。
■事業開始に至った経過■
   景気の低迷により建設事業量が激減し、リストラではなく労働移動により雇用の確保を図ることが求められた。一方、高齢化が進む中で、社会福祉貢献事業の必要性が叫ばれ、「建設業者ならば県内各地域を網羅することができる」という発想から、福島県建設業協同組合(三瓶英才理事長)でホームヘルパー養成講座を開催。その受け皿として福島県建設業協会の佐藤勝三会長、三瓶英才副会長、小野憲一理事、オオバ工務店(大場周造理事)、庄司建設工業(庄司公正顧問)を出資者に平成13年11月、(株)ケア・ビルダーが設立された。
■今後の方向・展望■
   ホームヘルパー養成講座を実施している福島県建設業協同組合では現在、要介護者と同居しない親族がヘルパーの資格を取得して介護する場合、介護保険の適用になることに着目し、関係者に養成講座の受講を呼びかけている。
 登録機関となる(株 )ケア・ビルダーでは、円滑に訪問介護員を派遣するため、組織体制の強化と県内主要地域への出先事務所開設が課題となっている。また雇用の確保から一歩前進し、地域における「結いの精神」をモットーに、登録ヘルパーを対象として「福祉事業に携わる者の心構え」をはじめとした研修事業を積極的に行い、顧客に対して老後の満ち足りた時間を提供する。
■写真■
  登録ヘルパーらに一致団結を呼びかける佐藤社長。研修会等の開催でヘルパーの能力向上が図られる。
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