温泉療法で身も心も若がえり 「涼風苑飯坂」
■出資者■
  佐藤勝三(県北支部・佐藤工業㈱)、三瓶英才(若松支部・㈱共立土建)、小野憲一(県北支部・㈱小野工業所)、オオバ工務店 (郡山支部)、庄司建設工業(相馬支部)
■事業者名■
 
所在地 福島県福島市庄野字辻屋敷1番地
TEL 024-594-0021
■施設名■
  終身滞在型マンション「涼風苑飯坂」
■区分■
  住宅型有料老人ホーム
所在地 福島市飯坂町字笠松46-4
TEL 024-541-4551
■事業概要■
   60歳以上の方(夫婦のどちらか)、身体的な不安はあっても自立できる方を入居資格者として居室を契約。医師との連携により緊急時には24時間対応可能で、無農薬有機栽培の食事を提供し、趣味を活かした菜園や園芸などの活動も自由に行えるほか、源泉を有する温泉には脳機能の回復を促す流水風呂も導入している。
 部屋は、夫婦部屋(2人部屋)が7室(入居一時金1,900万円~2,400万円)と個室が13室(入居一時金1,300万円~1,700万円)の合計20室を用意。職員は現在、施設長をはじめ、看護士1名、ホームヘルパー5名が常駐しており、必要に応じて在宅介護サービスも提供。また一週間に一度程度、近隣の医師が往診する体制を整えている。
■事業開始に至った経過■
   (社)福島県建設業協会では、「県内基盤産業として市街地活性化事業を展開する必要がある」との方針を示し、その対象地域に廃業・休眠旅館が年々増加する福島市の飯坂温泉を選定、「飯坂温泉の活性化計画」を発表した。
 「既存旅館の再生」「新しい雇用の創出」「高齢者福祉サービスへの対応」がねらいで、(株)ケア・ビルダーが主体となり介護保険サービスを展開する拠点施設を絞り込み、平成14年9月、国家公務員共済組合から「KKR青嵐荘」を買収、建設業のノウハウを総動員して施設の改修を行った。平成15年6月、飯坂温泉の旅館組合や県内福祉事業関係者の期待を集め、住宅型有料老人ホーム「涼風苑飯坂」がオープンした。
■今後の方向・展望■
   涼風苑飯坂では平成16年の1月から体験入居者を募集し、正月期間中には大勢の体験者に好評を博した(現在も実施中)。また「ゆったり温泉施設見学会」も実施している(4日前までに予約のこと)。
 今後も県内をはじめ首都圏に向けて積極的に広報活動を行い、さらなる入居者との契約に結び付け、入居者の個性や趣味に合わせた活動の充実を図る。具体的には地域住民のボランティアによる飲食会や、華・茶 ・陶芸・絵画教室などのクラブ活動などを地域住民を取り込む形で開催していきたい方針で、涼風苑の活動を起爆剤として廃業・休眠旅館の復興を視野に事業を展開していく。
■写真■
  二人部屋のモデルルーム。室内の配置などは入居者のライフスタイルに合わせることができる
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