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「広げよう 続けよう善意の献血」をキャッチフレーズに、 山建設(本社=郡山市石渕町1の9、 山正弘社長)と同社協力会・昭栄会が共同で実施している「愛の献血運動」は、今年で24回を数え、これまでに延べにして2万5,000人もの善意が寄せられている。
献血運動は昭和59年から始まった。同社創設者で初代社長の故 山昭二氏の発案によるもの。友人の手術で輸血用の血液が足りないとの連絡を受けた昭二氏と昭栄会幹部が採血、手術は無事成功したものの、県内の血液が慢性的に不足していることを知った昭二氏が、献血を通して企業の社会的責任を果たそうと始めたもの。以来2代目弘昭氏(現会長)、現社長の正弘氏と3代続いている。
「愛の献血広場」と銘打った本社前駐車場を利用した献血で、1事業所の1日限りの献血事業で1,000人を超える全国でも例の無い日本一の献血運動。当初は6月上旬に行っていたが、日本赤十字社県支部の要請を受け、平成3年からは血液在庫が不足する8月の第1週に献血日を設定。ラジオや一般紙でも大きく取り上げられたことから平成4年に1,000人を突破し以降、業界関係者、地域住民のみならず市内全域、また昼休み時間を利用して学生までもが献血に訪れる。同社と協力会の社員約80人がスタッフを務め、1カ月前から準備に着手、当日は受付から誘導、臨時レストランでの食事サービスなどに汗を流す。「今年はいつ?」「来年もまた来ます」の言葉が励みになるという。
24年間、延べ2万5,000人、200cc換算で3万1,600本もの愛の献血は、日本赤十字社をはじめ市保健所など大勢の協力・支援の下、善意の輪を広げながらこれからも続いていく。
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愛の献血と順番を待つ参加者 |
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