フットサル場「ブルスタ」を活用した社会貢献
~高齢者の健康増進、青少年の運動能力低下防止など 
地域密着型事業の展開~


(株)あおい
須賀川市横山町42-3
(TEL 0248-75-0407)
 須賀川市の(株)あおい(菊地大介社長)は、メガステージ須賀川内に建設した総合スポーツ施設「ブルスタ」を活用した社会貢献活動を展開している。  ブルスタは、40m×40mの屋根付き芝生張りのフットサル場で、雨天でも利用が可能なことから計画的にイベントが開催できる利点がある。そうした利点を活用して様々な地域貢献策を実施している。
 事業コンセプトは、〔1〕地域密着型事業、〔2〕地域高齢化貢献事業、〔3〕青少年の運動能力低下貢献事業、〔4〕地域イベント開催による地域活性化貢献事業、〔5〕自社施工ノウハウの活用-など。
 地域密着型事業としては、社員も参画している地域の消防団や町内会等のグランドゴルフ大会及びゲートボール大会の開催はじめ、各行政機関との共同による安全週間等の出発式などにも活用。

写真は安全週間の出発式
写真は安全週間の出発式
 地域高齢化貢献事業としては、高齢者に対してグランドゴルフ、ゲートボール場として開放するほか、クラブハウスを将棋や囲碁などの場として提供している。
 青少年の運動能力低下貢献事業としては、午後3時から5時まで施設を無料開放し、運動能力の向上に資する。また、サッカースクールの開校やプロ野球教室の開催=写真下=、柔道・空手の練習場などにも活用する。

   
 地域イベント開催による地域活性化貢献事業としては、各幼稚園等の運動会、地域産業フェスティバルの開催はじめ、クラブハウスを利用した各種講習会・研修会の開催、メタボ対策など企業が実施するイベントや福利厚生事業にも提供する。
 自社施工ノウハウを活用していくことでは、人工芝ロングターフ使用によるモデル施設として、受注の拡大を目指す。特長的なのは、既存のネットワークカメラ技術を利用して、ホームページからライブで施設内の映像を見られるようにしたこと。ブルスタで遊んでいる子ども達を自宅に居ながらパソコンや携帯電話で確認できるようにした。

写真は菊地大介社長
<写真は菊地大介社長>
  菊地社長は「地域に利用してもらえる施設を作ったことで、地域の人とのコミュニケーションが増し、地域の企業として、地域に支えられていることを改めて実感した。現代は子どもの遊び場が少なくなり、危険も増している、安全な運動場としての提供のほか、ホームページの開設により、ライブ映像で自分の子どもの安全を確認できるようにした。これは子どもを持つ家族に大変歓迎されている。これからもブルスタを活用した事業を様々な形で展開し、地域貢献できるよう努力していきたい」と語る。
 ブルスタの開設は、公共事業の激減と入札制度の改革により、建設業経営を取り巻く環境が厳しくなったため、新分野事業として経営の維持と従業員の雇用の維持に対応することが当初の目的だった。しかし、地域の人々とのコミュニケーションの広がりで、今や、地域貢献事業のツールとしての意味合いが強くなっている。
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