日建学院白河校を県南地域に初開設
藤田建設工業が社会貢献の一環として


藤田建設工業(株)
(TEL 0247-33-2281)
 藤田建設工業(藤田光夫社長)は、建設業関連資格取得の日建学院白河校を同社白河支店隣接地(白河市土武塚11-2)に平成21年6月17日に開校した。

 


 県南地方に日建学院認定校の設置を考えていた学院側から同社に要請があり、企業の社会的責任(CSR)、地域貢献の一環として設置を決定した。特に、県南地方に技術者を増やし、地域全体の技術レベル向上を図ることは重要との認識で参入した。
 福島県内には、県建設業協会が運営していた建設技術学院があり、同校の卒業生が地元建設会社に就職し、県内の建設技術向上に大きな役割を果たしてきた。しかし、その建設技術学院が廃校となってからは、企業自身で技術者を育成することが余儀なくされ、公共事業の減少及び競争の激化で企業経営が厳しい状況の中では技術者の育成が厳しくなっている。
 同社による認定校開設は、県内の技術者育成、技術の向上などに大きな役割を果たすものと期待されている。
設立の経緯
 日建学院は、県内に福島市、郡山市、いわき市の3校を直営校として設置しているが、県南地区、会津方部に直営校がないため、認定校の設置を検討。県南地区の白河市への設置については、学院側が藤田建設工業に開設を要望、同社が引き受けることにしたもの。
 県南地区の受講生はそれまで、郡山校まで通学。遠距離のため途中で挫折する生徒もいたという。現に、同社社員も郡山校まで通学していたため、その大変さを実感していた。

 


 白河校の管理者である舟木仁藤田建設工業白河支店長=写真上=は、「藤田社長の決断で認定校を開校することになった。経営的には厳しいが、企業の社会的責任と地域貢献の一環として事業を行っている。また、この事業を通して県南地区に技術者を増やし、地域全体の技術レベルアップを図れれば素晴らしいこと」と語っている。
講座の種類と特徴
 現在、白河校では1級・2級建築士、1級・2級建築施工管理技士、1級・2級土木施工管理技士、宅地建物取引主任者の資格取得講座を開設している。

 


 学びの特徴としては、〔1〕映像講義(講師の不得意分野などの不確定要素を除外し、常に分野トップレベルの講師による最高の講義を提供する)、〔2〕オリジナル教材(日建学院40年の歴史と情報を凝縮した教材で合格へのバイブル)、〔3〕学習システム(映像講義→小テスト→グループ学習→予習・復習というフローで完全把握・完全理解を目指す)、〔4〕ライセンスアドバイザー(一人ひとりにライセンスアドバイザーがつき、学習方法などサポートする)。こうした日建学院の独特の教育システムで高い合格率を上げている。日建学院の建設関連資格試験の累計合格者数は84万人で、全国で133校、652教室を開設、その他に認定校がある。
今後の展望
 認定校は、日建学院普通校ではなかなか出来ない補講もできるため、地域密着型で生徒の要望にきめ細かく応える運営を行う方針。平日の日中及び夜間希望者、土・日曜日希望者など様々な要望に応える。
 舟木支店長は、「企業の社会的責任の一環としてでも、採算ベースに乗せていけるよう、県南地区の建設企業に対するアピールに努め、地元建設業の技術の底上げに貢献できる学院、また、建設関係だけでなく、一般人や主婦などが生涯学習の一環として学べる学院を目指したい」と意欲を示している。
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