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地元資源の活用・伝承で地域貢献
佐久間建設工業(株)
(TEL0241-52-3111)
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三島町の早戸温泉つるの湯は、約1200年の歴史を誇る名湯。「早戸温泉を守り、活性化させることがライフワークのひとつ」と話すのは、佐久間建設工業の佐久間源一郎社長。早戸温泉「つるの湯」に隣接する社有地に自費で遊歩道を整備し始めたのは平成19年度。21年度からは県のコミュニティ再生事業に採択され、23年度までの3ヵ年事業で整備事業を推進している。また、小学校の森林環境学習に森林事業部社員を講師として派遣し、町特産の桐等を通した環境教育を行っている。こうした取り組みが評価され、県の平成21年度地域に根ざす建設企業表彰を受賞した。 |
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早戸温泉周辺に遊歩道を整備 |
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三島町の早戸温泉つるの湯は、只見川渓谷の絶景地に位置する約1200年の歴史を有する温泉。温泉に隣接する同社は、温泉を管理運営する企業組合の筆頭株主、佐久間社長は理事長として管理運営に全面協力している。
佐久間社長は、温泉に隣接する只見川沿いの所有地を癒しの空間として整備し、来客者に開放することを計画。平成19年度に自費で延長約200mのウッドチップを敷き詰めた遊歩道を整備した。この行動に周辺住民も賛同、遊歩道計画地は約2haに拡大し、平成21年度の県コミュニティ再生事業に採択、23年度までの3ヵ年で遊歩道網を拡大整備することとなった。
敷地内の杉は適度に間伐し、切り株を活用した椅子などを配置した休憩場所を設置。敷地内には数多くの野草も自生しているため、統一した案内看板を設置するほか、釣り場や湿原ゾーンも整備する。
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早戸温泉神社祭りもバックアップ |
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毎年8月第3土曜日に行われる早戸温泉神社祭り。同社は、会場の設営協力はじめ、社有地を駐車場として提供するほか、ビンゴゲームの商品提供、従業員の積極参加などで地域伝統文化の継承に全面協力している。 |
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森林事業部が地元産材活用、教育も |
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同社は、後継者不足等により荒廃する山を再生すべく、森林事業部を立ち上げ、伐採や樹木の買取、加工品の制作・販売等を手掛ける「森のしごと舎」を平成22年春に開設、桐や栃の木材及び木工製品等を展示・販売している。
また、山と木の集い実行委員会との共催で『栃の王国』見学会を行い、幹廻りが数mに及ぶ栃の木の有効活用に努めている。栃の木は、朽ち果てると二酸化炭素を排出するため、佐久間社長は「伐採し、有効活用することが地球温暖化防止にもつながる」と強調する。
平成20年度からは、要請に応じて地元三島小学校の森林環境学習に講師を派遣、子供たちへ地元特産桐等を通した環境教育を行っている=下写真。
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地元産材で新たな取り組みも |
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同社が中心となり、平成22年度から奥会津伝統の家づくり、会津桐炭による特産品の開発事業にも着手している。
奥会津伝統の家づくりは、同社はじめ、只見川流域等の林業、製材、設計、建築及び設備業者が「奥会津IORI(いおり)倶楽部」(佐久間源一郎会長)を設立、国土交通省の補助事業「地域材木造住宅振興事業」に採択され、取り組んでいるもの。
地元産材の『新月伐採』にこだわり、伝統工法による移築可能な住宅づくりを目指すもので、熟年世代の二地域居住希望者等をターゲットとして、建築費1000万円未満のローコスト住宅を提案する。モデル住宅を早戸温泉つるの湯隣接地に建設し、普及促進を目指す考え。
会津桐炭による特産品開発事業は、三島町商工会炭化プロジェクト委員会(佐久間源一郎委員長)が推進するもの。経済産業省の補助を受け、会津桐の端材等を燃やさず炭化させ、脱臭・消臭材、サプリメント等としての特産品化を研究している。複数の試作品を製造し、今年度内に商品化に目途をつける予定。 |
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