住民も積極的に参加
15年から献血で社会奉仕
入谷建設工業(株)(TEL 0242-83-3311)
入谷建設工業(株)(会津坂下町字沢ノ目1717、入谷雄司社長)は平成15年から毎年、社会貢献活動の一環で同社を会場に献血奉仕を行っている。善意の輪は大きく広がり、今では関連する自治体や地域住民も進んで参加するなど、着実に成果を上げている。
献血奉仕は、同社社屋を都市計画路線の南幹線沿いに移転したことを契機に、毎月実施していた道路清掃奉仕に加え新たな取り組みを検討したことがきっかけ。
入谷康之常務取締役を中心に「人が感謝し、住民が参加するボランティア」を探り、献血の有用性を知った。
当初は主に同社の取引・関連企業が参加したが、次第に地域住民が加わり、自発的に参加を呼びかけるまでに発展した。同社も記念品贈呈などの工夫を凝らしており、同町赤十字奉仕団が来場者にトン汁を提供するなど、「住民主導の献血」と言える状況になった。
当初から県会津赤十字血液センター(会津若松市一箕町八幡字門田1の2)が協力しており、夏場・冬場に絶対的に不足する血液の確保に献血バス数台を繰り出し、職員や医師が訪れて対応している。会津坂下町も全面的に協力し、町の広報車を走らせて来場を呼びかけるなど、強力にサポートしている。
21年に実施した献血に協力してくれたのは、建設業や関連業種のほか、自動車、酒類、食料品、薬局、タクシー、社会福祉関連、理・美容、地元の製造工場、クリーニングなど多岐にわたり、そのほか金融機関、NPO法人のスポーツクラブ、病院、老人福祉施設、役場、JA、高校・中学校などから総数185人。採血のほか、このうち13人は骨髄バンクのドナーにも登録した。
入谷建設工業は、社会貢献活動に取り組む姿勢が、そのまま若い世代の建設産業へのイメージにつながる効果を実感。教育を担う先生方にも協力を求め、高校生の素直な心に訴えかけたいと考えている。
献血する来場者
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