支援物資届け激励
宮下協組もボランティア


県建設業協同組合
 県建設業協同組合(佐久間源一郎理事長)は3月31日、東日本大震災で大きな被害を受けた南相馬市と相馬市を回り、避難者に対する支援物資運搬と、被災地の組合員への激励を行った。
 佐久間理事長と佐藤賢二専務理事、浅井孝幸事業部長、斎藤貴浩業務課長代理がワゴン車2台に支援物資を満載して出発。100人以上が避難している原町第一小学校体育館の避難所にはカップめんや缶詰、佐久間理事長が会津から持参したミカンなどを届け、避難所の人たちに「私たちも応援します。頑張って」と声をかけた。
 原町区の支援物資集積所にも米や缶詰、カップめん、会津の山菜などを届けた。受け取った市の担当者は「いずれ災害復旧が始まる。その時には地元建設業に雇用の場を提供してもらい、復興の第一歩につなげてほしい」と感謝の言葉を述べた。

原町第一小で被災者を見舞う佐久間理事長
原町第一小で被災者を見舞う佐久間理事長
 南相馬市原町区では関場啓南相馬市建設業組合長、石川俊石川建設工業社長に持参したカップめんとスープを手渡し、佐久間理事長が「組合としてできるだけのことをしたい」と激励。関場組合長は「組合員各社では子供がいる女性社員は避難しているが、男性社員はだいぶ戻ってきた。南相馬市など東電福島第一原発から20km以上30km圏内では安否確認が進んでいない状況にあり、引き続き警察や行政に協力していく」と答えた。
 国道6号を北上、被害が大きかった南相馬市鹿島区の現場を視察し、草野清貴県建設業協会相馬支部長に面会。被災直後から現在までの活動について話を聞き、「今後の活動では現場の第一線に立つ作業員に線量計を持たせることができれば、安全対策になる」などと意見を交換した。

■延べ100人以上が参加/宮下協組もボランティア
 宮下地区建設業協同組合(佐久間源一郎理事長)は大型連休の5月1~5日、東日本大震災で被災した南相馬市の災害ボランティアに参加。延べ100人以上が公共施設や民間住宅のがれき撤去と清掃に協力した。
 建設業に携わる者として大震災を胸に刻み、「被災地の復興の一助に」と組合員全社が参加した。3日には佐久間理事長を先頭に5社から約50人が現地に入り、午前8時半に南相馬市鹿島区のボランティアセンターに集合、受付を済ませて作業場所の割り振りを行い、真野川河川公園、かしま球場、被災した民間住宅に向かった。
 組合員は会津からダンプカー、ユニック車、ペイローダー、一輪車、スコップ等を持ち込み、一般のボランティアと協力してがれきの分別、泥の撤去に当たった。被災した一般住宅では、人海戦術でがれきを集め、重機類とダンプカーを使って敷地外に搬出。作業に立ち会った住民は「私たちの力ではいつ終わるかわからないと思っていたが、一挙に片付けていただいた」と感謝の言葉を述べた。
 参加企業は金子建設、栗城馬場工業、佐久間建設工業、大和建設工業、滝谷建設工業、山十建設、西村土建、大成建設工業、羽賀建設工業、栗城建設の各社。

民家のがれき撤去
民家のがれき撤去
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