2012
運動会前にグラウンド整備

伊達市 (株)利根川組
(TEL 024-586-3121)
 伊達市霊山町の利根川組(利根川靖幸社長)は平成24年5月12日、地元の伊達市立掛田小学校において、校庭の環境整備奉仕活動を実施した。翌週に控えた運動会を前に、荒れ気味だった校庭を整備し直したもの。
 平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質が飛散した福島県内。放射線量の低減が喫緊の課題となり、特に、子どもたちが通う学校の除染が最優先として進められた。
 学校の校庭は、放射性物質が付着した表土を削り取り、削り取った分は客土を入れる表土改善事業を実施。その結果、校庭の放射線量は下がったものの、周辺の面的除染が済んでいない環境化において保護者等の不安感は拭えず、表土改善後も校庭の使用は控えられてきた。そのため、入れ替え後の土がなじまず、また、降雨や積雪で一部低地が発生するなど、荒れ気味の状態となっていた。
 県内の多くの小学校で2年ぶりに校庭での運動会開催が決定し、同校も5月19日の開催が決定。同校のPTA副会長も務める利根川靖幸社長は、外での活動を制限されてきた子どもたちに、2年ぶりの運動会で気持ちよく競技してもらおうと、運動会の1週間前に同社ボランティア活動の一環として、低地に新たな土を運び入れ、グレーダーやタイヤローラーなど重機やレーキを使い、改めて整備、締め固めし直した。

2年ぶりの運動会開催に向けた校庭の整備ボランティアの様子
2年ぶりの運動会開催に向けた校庭の整備ボランティアの様子


 5月19日の運動会当日は、前日の雨で水たまりが発生したため、再度山砂を運び入れ、同社社員のほかPTA役員及び保護者とともに整備、子どもたちの笑顔あふれる運動会に貢献した。

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