2012
親子現場見学会を開催

一般社団法人福島県建設業協会
(TEL 024-521-0244(代))
 一般社団法人福島県建設業協会(小野利廣会長)は7月26日、建設産業の社会的な役割や魅力を一般市民に理解してもらう活動の一環として「第1回親子建設現場見学会」を開催し、県北地域の児童と保護者18組・40名が参加。「とうほう・みんなのスタジアム(県営あづま陸上競技場)」など3現場を見学した。

建設機械の搭乗体験
建設機械の搭乗体験


 普段入ることができない建設現場の見学を通して、建設産業のイメージ向上、土木・建築技術の理解促進を図るほか、子供たちの学習の場を提供し、次代の建設産業への入職促進の一助とするのが目的。親子対象の見学会開催は初の試みで、福島労働局、国土交通省福島河川国道事務所、同摺上川ダム管理所、県、福島民報社、福島民友新聞社が後援した。
 今回の募集対象は、県北地域の小学3年生~6年生とその保護者。8時15分に福島駅西口に集合してバス2台で出発。ヘルメットとベストを着用し[1]とうほう・みんなのスタジアム、[2]摺上川ダム、[3]東北中央自動車道(栗子トンネル)-の各現場を見て回った。
 「とうほう・みんなのスタジアム」は2万人を収容可能な県内唯一の第1種公認陸上競技場。2014年には日本陸上競技選手権大会を開催する予定で、現在、芝生やコースなどの施設更新工事を進めている。スタンドに座って工事の様子を眺めながら、県北建設事務所の職員から工事内容の説明を受けた後、施工の佐藤工業の案内でフィールド内に入って生の現場を体感した。子どもたちはグレーダーやロードローラーなど建設機械に自由に搭乗。引き続き補助陸上競技場に移動し、ウレタン全天候型舗装を施した400mトラックを駆け回った。
 「摺上川ダム」は堤高105m、堤頂長718.6m、堤体積830万平方メートルの東北有数のロックフィルダム。国土交通省の直轄施工で2005年に完成した。インフォメーションセンターで説明を受けた後、ダム内部の通路「監査廊」も見学した。
 東北中央自動車道の福島~米沢北間で工事が進む「栗子トンネル」は、全長約9kmと東北一の長さを誇る。福島県側と山形県側の両方から掘削を行っており、福島側の坑口からバスでトンネル内を探査した。
 参加した子どもたちは「工事に使う重機がたくさんあって、カッコ良かった」「ダムの中にはなかなか入れないので、いい経験になった」「トンネル内が暗くて、水が流れて迫力満点だった」と楽しい一日を過ごした。保護者からは「どの施設でも丁寧・親切な対応をしていただき、ありがたかった」「完成前の姿を見て、完成後と比べる楽しさができた」「また見学会を企画してほしい」など感謝の言葉が寄せられた。

東北中央自動車道(栗子トンネル)での記念撮影 東北中央自動車道(栗子トンネル)での記念撮影
東北中央自動車道(栗子トンネル)での記念撮影


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