2014
緊急献血に機動的対応、妊婦救う

福島市 福島市除染支援事業組合
(TEL 024-528-2311)
 平成26年5月14日午前、福島市内の病院から県赤十字血液センターに「妊婦が大量出血し、緊急の輸血が必要」との連絡が入った。写真は献血イメージ200ミリリットル換算で100本以上の必要量に対して、同センターは血液の在庫が尽きる可能性があったため、ラジオ福島に献血協力の情報発信を要請。同局が即応し、ラジオを通してO型の献血協力を呼び掛けた。
 ラジオ放送を聞いていた福島市除染支援事業組合の関係者が、いち早く反応した。同市の除染を受託している組合員のJV現場事務所等に献血協力を連絡。平日の現場稼動中にもかかわらず、市内5カ所の献血会場には13JVと単体2社から93人、組合から1人の計94人が駆け付け、条件をクリアした83人が献血した。

写真は献血イメージ


 最終的には通常の平日の2倍となる200ミリリットル換算で516本分の血液が集まり、女性の命が救われるとともに、無事男児を出産した。翌日と16日付の地元一般紙には、県民の善意で女性の命が助かったことと、家族が感謝している記事が載った。しかし、地元建設業界がこれほど組織的に行動したことが伝えられることはなかった。
 同組合事務局の久保田清県建設業協会県北支部事務局長は「平日の仕事中にもかかわらず、これだけ多くの人が献血に協力してくれ、建設業の組織力・機動力を改めて実感した。結果的に女性の命が助かり、駆け付けてくれた皆さんに感謝したい」と述べている。

 献血協力各社と受付人数は次の通り。
 ◆住宅等除染▽日新・福新・広成JV(信陵1工区)=7人▽富久泉・梅津JV(同2工区)=12人▽富久泉・半澤・梅津JV(同3工区)=1人▽小野・大丸・交友会JV(同6工区)=3人▽小野・紺野・交友会JV(北信1工区)=12人▽東信・亀谷JV(清水3工区)=10人▽東信・亀谷・交友会JV(同4工区)=10人▽富久泉・小野JV(中央7工区)=13人▽日新・福新・広成JV(同8工区)=1人▽安藤・齋藤・菅信JV(松川5工区)=14人
 ◆市道除染▽紺野・エヌティーエスJV(中央1工区)▽半澤工務店(同2工区)▽菅信建設(同3工区)▽佐藤・東信JV(同4工区)▽日新・福新・広成JV(同5工区)=計10人

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