2014
中学生が重機操作など体験
地整福島・県建設業協会の現場学習会


福島市 県建設業協会
(TEL 024-521-0244)
 一般社団法人福島県建設業協会(小野利廣会長)と東北地方整備局福島河川国道事務所は平成26年11月11日、福島市で中学生を対象とした体験型現場学習会を開いた。東北建設業青年会と東北地方整備局が東北6県で展開する人材確保事業の新たな試みで、本県での実施は今回が初めて。福島市立岳陽中学校の1年生22人が、建設機械の運転やコンクリートブロックづくり等に挑戦した。
 少子化や建設業離れの進行を踏まえ、これまで高校生・大学生が中心だった建設業界の人材確保に向けた取り組みを中学生にまで拡大。工事現場での作業体験を通して建設業に興味を持ってもらおうと企画した。今回は、岳陽中学校が総合的な学習の授業で行っている地域活動調査に合わせて実施した。
 学習会は、建設が進む東北中央自動車道の大笹生地区改良工事現場で行われ、生徒のほか県建設業協会青年部会員、福島河川国道事務所職員、協会員で施工者の小林土木の社員が参加した。福島河川国道事務所の二瓶昭弘副所長が「楽しみながら体験してほしい」、県建設業協会青年部の兼子聡会長が「ものづくりを通して建設産業に興味を持ってほしい」とあいさつ。小林土木の平井竜太郎常務が安全に気を付けて学習するよう呼びかけた。
 生徒らは4班に分かれ、ローテーションで「測量体験」、「建設機械試乗」、「コンクリートブロック製作」、「下水道調査カメラ操作体験」を行った。測量体験では目測、歩測、テープ測量、光波測距儀で距離を計測し、測量機器の精度を体感。建設機械の試乗では油圧ショベル、ブルドーザー、振動ローラーを操作した。ブロック製作ではコンクリートを練って型枠に詰め、思い思いに表面をタイルなどで飾り付けし、下水道調査用の小型カメラ付機械を操作して、管の中に貼り付けた文字を当てられるか挑戦した。小林土木の社員が各班に3~4人ずつ付いて丁寧に指導した。

建設機械の試乗体験建設機械の試乗体験
建設機械の試乗体験


コンクリートブロックの製作体験コンクリートブロックの製作体験
コンクリートブロックの製作体験


測量機器の計測体験下水道調査カメラの操作体験
測量機器の計測体験(左)と下水道調査カメラの操作体験


 生徒にとっては初めての体験ばかりで「建設機械の操作は難しかったけど楽しかった」、「普段何気なく見ていたけど大変さが分かった」など建設業への理解を深めたようすだった。
 同協会と福島河川国道事務所では、今後も体験型現場学習会を継続する考えで、学校などに実施を働きかけていく。

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