山伸工業、地盤改良で新工法
 地盤改良工事の施工時に発生する排泥(汚泥)をまったく出さない、環境にやさしい新工法を高知市の地盤改良工事業者、山伸工業が開発した。同市内の鉄工業者と協力、この工法を取り入れた専用の工事用機械も開発、「土佐発の新技術」として全国販売していく。
 新工法はAMP(エアーミキシングパイラー、機械撹拌エアーミルク混合圧送工法)と呼ばれるもの。地盤改良のための穴を掘る機械の先端部に特殊なループ状の器具を装着、その先端部から超高圧の空気と改良のための注入材(セメントミルク)を地中の所定深度で噴射できる構造。これにより、地盤の変位を抑制しながら、従来工法で発生していたセメント混じりの排泥を出さずに40センチから1.8メートルまでの口径の改良体の造成を可能にした。2001年6月には福岡、広島県内などの業者10社でAMP協会を設立、大手ゼネコンも注目して同社と提携の方向にある。
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