息の長い内発型産業
(株)想(伊南村)
建設業など7人で設立
 南会津・伊南村の(株)想(馬場賢社長)は、設立から1年を迎えた。地元の若手経営者7人が、製材、土木など本業の得意分野を持ち寄り、「地元でできる仕事は自分たちでやろう」とういう考えで事業をスタートした。
 7人はそれぞれ村内で、製材所、土木業、建築業、造園業などを営む。数年前から「ルーラルライフ(田舎暮らし)」という任意グループをつくり、事業の将来、地域づくりについて話し合う中、夢半分、危機感半分を募らせ、各事業を補完する新しい会社を設立した。
 当面は半ボランティアで学校、公園のベンチ修復や、販売を目的としない地ビールを作り、地元の会合などに持ち寄り『こんな活動もしています』と世間話をする。
 当然、事業として、製材、環境整備、土木資材販売などを展開し、村が15年度事業で建設した地域交流センターには、地元産の集成材が使われ、大空間の施設が完成した。
 村の人口は現在2000人を割り込み、高校卒業で村を離れる若者も多く、少子高齢が進む。この状況下で、『一歩前へ』の発想で、地域内発型の事業に取り組む。会社名の「想」は、「木を目で見て、心で感じてほしい」という意味もある。
 事務所の住所は伊南村古町字中川原1155、電話は0241(76)2414。
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